ピロリ菌と胃がんの関係 event_note2023.05.20local_offer内視鏡消化器疾患ピロリ菌と胃がんの関係についてこんにちは、さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 副院長の酒井です。 皆さんはピロリ菌(ヘリコバクターピロリ菌)を知っていますでしょうか? ピロリ菌はウレアーゼという酵素を出して自分の周りにアルカリ性のアンモニアを作り出すことにより胃酸を中和し、胃酸から生きのびることで人の胃内に長期的に生息している菌です。 ピロリ菌は免疫機能が十分ではない幼少期に感染する可能性が高く、免疫機能が確立している成人が新たに感染する可能性は低いとされています。 年齢が高いほどピロリ菌に感染している可能性が高く、60代以上の約5割以上が感染していると言われています。ピロリ菌は胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなど、様々な疾患の原因となります。 実は日本人の約99%の胃がんの発生に、ピロリ菌が関与していると言われています。ピロリ菌が見つかった場合は除菌するのを勧めます。 しかし除菌したことによって、胸やけの原因になる逆流性食道炎が起こるリスクが上がる場合もるため、除菌する際は要相談となります。 除菌する場合は、3種類の薬を1週間内服するだけです(1次除菌)。ほとんどの方はこれで除菌できますが、成功しなかった場合は2次除菌、3次除菌する方もいます。 とにもかくにもまずは内視鏡検査でピロリ菌がいるか精査するのを強く勧めます。ピロリ菌がいた場合、早期に除菌すれば胃がんのリスクを下げられるため(胃がんにならないわけではないのでご注意を)、自分の身の回りの大切な方が内視鏡検査をしていなかったら、是非とも相談してみてください。 また、ピロリ菌を除菌したからもう胃がんができることはないと考え、内視鏡検査を受けない方がいますが、それは大きな間違いです。 ピロリ菌除菌前の胃炎が酷ければ酷いほど、除菌後に胃がんになるリスクは高くなると言われています。またピロリ菌除菌だけしたいので、胃カメラ検査はしなくていいのでは?とおっしゃる方もいますが、ピロリ菌除菌する前にすでに胃がんがあることが有ります。その場合は、ピロリ菌除菌をしても本来の目的である胃がんの予防にはつながりません。また、噴門部がん・胃底腺型胃がん・印鑑細胞癌など、ピロリ菌未感染でも胃がんになってしまう可能性もあるため、やはり定期的にフォローが必要です。今は昔と違い経鼻で内視鏡検査ができるため、嘔吐反射を最小限に抑えることができます。是非一度当院で内視鏡検査のご相談をさせていただければと思います。 当院の胃カメラについてはこちらから胃カメラの予約はこちらからピロリ菌に関してはこちら 著者さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院副院長 酒井 康行副院長について資格日本内科学会認定 認定内科医 日本消化器病学会認定 消化器病専門医 日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医 埼玉県難病指定医経歴平成23年岩手医科大学 卒業平成23年盛岡赤十字病院平成26年日本大学医学部付属病院 救急救命科平成28年日本大学医学部付属病院 消化器肝臓内科令和5年さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 副院長 当院は和光市・朝霞市・志木市を中心に埼玉全域の方に、生活習慣病(高脂血症、糖尿病、高血圧)、消化器内科診察(胃腸科)、肝臓内科診察(脂肪肝)、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を提供します。 有楽町線・東武東上線・副都心線の和光市駅南口駅徒歩1分の立地になります。池袋などの豊島区や練馬区・板橋区からもアクセスがよい立地になりますので、広い範囲の方に当院の医療を提供いたします。