上記に該当する場合、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の疑いが強まります。 胃もたれや胃痛はありふれた症状ですが、軽く考えて放置することは避けた方が良いでしょう。些細なことでも構いませんので、違和感があれば専門医へご相談ください。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、胃酸が胃や十二指腸の上皮、粘膜にダメージを与える状態のことです。よくある症状としては、心窩部痛(みぞおち付近の痛み)が挙げられます。発症の早期に適切な治療を行わないと、穿孔や出血(血便、吐血)を引き起こす恐れもあります。また、出血症状によって血圧低下、貧血、ふらつき、息切れなどの症状にも繋がるリスクがあり、日々の生活にも悪影響が及ぶ場合があります。 さらに、ピロリ菌感染によって胃潰瘍・十二指腸潰瘍が起こるケースがよく見られ、ピロリ菌感染によって胃がんを発症する恐れが増すとも考えられています。些細なことでも構いませんので、違和感があれば専門医へご相談ください。
ヘリコバクターピロリ菌感染、薬の副作用、生活習慣の3点が主要な原因として考えられています。
ピロリ菌感染は胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症における最大の原因となります。 ピロリ菌を除菌することで胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症リスク低減と再発防止に繋がるというメリットがあります。また、胃がんの発症リスクを下げることにも繋がりますので、胃潰瘍・十二指腸潰瘍を頻発される方は、一度胃カメラ検査やピロリ菌検査を受けてみると良いでしょう。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染について
非ステロイド性抗炎症薬の副作用によって胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症に繋がることがあります。 非ステロイド性抗炎症薬は、炎症抑制や解熱効果があるお薬ですが、胃粘膜を守るプロスタグランジンという物質の分泌量を低下させてしまう効果があるため、胃粘膜にダメージが及びやすくなる恐れがあります。 数回程度の服用で潰瘍を発症する患者様もおりますので、たくさん飲んでいないから問題ないと思わずに、みぞおち付近の痛みなどの症状が現れましたら一度専門医へご相談ください。
環境変化など心理的なストレスが原因で、胃酸のバランスと胃粘膜の機能が乱れると、十二指腸潰瘍の発症に繋がる恐れがあります。なお、胃潰瘍はストレスのみが原因で発症することは稀です。 しっかりとした睡眠、ストレス解消、継続的な運動習慣を意識しましょう。また、暴飲暴食やお酒・カフェイン飲料の過剰摂取は厳禁です。栄養バランスが取れた食生活が重要となります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査方法としては次の2つが挙げられます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の病状を詳しく確認するために、胃カメラ検査は非常に効果があります。カメラ付きのスコープを鼻や口から挿入し、胃の内部を確認・撮影していきます。ピロリ菌感染の有無、潰瘍の状態の確認に有効となります。 当院では、鎮痛剤を使用した無痛胃カメラ検査にも対応しておりますので、通常の内視鏡検査で辛い経験をされた方でもぜひ一度ご相談ください。
胃カメラ検査について
バリウムを飲んで胃・十二指腸や食道内部の状態をチェックする検査です。胃粘膜にバリウムが付着することで、胃炎の有無、胃潰瘍・十二指腸潰瘍における粘膜の凸凹の有無が確認できます。 なお、バリウム検査でピロリ菌感染の有無を確認することは不可能です。 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の疑いがあれば、胃カメラ検査をまず受けていただくことをお勧めします。
胃カメラ検査の際に潰瘍からの出血が確認された場合は、内視鏡で止血を実施します。その際、多くの場合は入院を伴いますので、提携先の医療機関をご紹介しております。
出血がない患者様は、薬物療法を1〜2か月程度行っていき、粘膜保護剤や胃酸分泌抑制剤を飲んでいただくことが中心となります。主に、PPI(プロトンポンプ阻害薬)とPCAB(イオン競合型アシッドブロッカー)を使用します。
また、再発を防ぐために、ピロリ菌の検査と感染していた場合の除菌治療を受けることが望ましいでしょう。 ピロリ菌感染が分かった際には、胃潰瘍の治療を優先して行った後に、ピロリ菌の除菌治療に移っていきます。
消化器内科ついて
胃潰瘍・十二指腸潰瘍だけでなく、胃もたれや胃痛の症状は、比較的ありふれたものですので放置してしまう方も多く、場合によっては出血などを起こしてしまう恐れもあります。 さらに、胃潰瘍だと思っていたら実は胃がんだったというような場合もありますので、注意が必要です。 発症の初期に適切な治療を受けることが重要となり、些細なことでも構いませんので、違和感があればなるべく早めに当院までご相談ください。
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