横隔膜によって腹部と胸部は区切られています。通常、胃の一部は横隔膜の下側に位置するものですが、何らかの理由で食道の上部に飛び出た状態のことを食道裂孔ヘルニアと呼んでいます。
年齢を重ねるにつれて横隔膜の筋力が弱まること、慢性的な咳、肥満、妊娠などによって腹圧が上がることによって引き起こされると考えられています。
胃と食道の境目が緩くなることで、胃酸などの内容物の逆流が起こり、逆流性食道炎の症状(痛み、呑酸、胸やけ、しみる感じ)が起こることや、飛び出した胃が横隔膜で圧迫されることで、嚥下障害や嘔吐などを引き起こす恐れがあります。
内視鏡検査(胃カメラ)、胃食道レントゲン検査(胃食道造影検査)、CT検査にて状態を確認します。
胃カメラ検査について
薬物療法や食生活の見直しが治療の中心となりますが、症状がひどい場合は手術も検討します。生活習慣を見直すために、就寝時の頭側挙上、適度なダイエットなどが効果的とされています。薬物療法では、消化管運動機能改善薬、制酸剤といったお薬を飲んでいただきます。手術は身体への負担が少ない腹腔鏡下手術が中心となりますが、開腹手術が避けられないケースも存在します。近年、身体への負担を抑える治療法として、内視鏡治療(ARMS)を行うケースも増加しており、治療効果も相応に高いとされています。
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