ブログ

降圧剤の話 ~ARNIについて~

local_offer内科疾患

「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院」院長の小幡です。


本日は最新の高血圧治療のお話です。
私は消化器内科が専門ではありますが、同時に総合内科専門医でもあり高血圧をはじめとする生活習慣病の治療も行っています。コロナ禍が始まった2020年から一般病院を離れ地域のクリニックで外来を始めていますが、生活習慣病の中で最も行ってきたのが高血圧診療です。


高血圧を放置していると心不全や腎不全へ進展する可能性が高まるといわれています。
特に心不全に関しては、2020年の統計で約120万人の罹患者がおりがん罹患者数の100万人を上回ります。近年は食生活の変化や高齢化とともに高血圧患者は増加の一途を辿っていますが、それに伴い治療法も変化しています。


高血圧の薬は、カルシウム拮抗薬、Ras系阻害薬(ACE阻害薬、ARB阻害薬)、利尿薬、β遮断薬などが知られていますが、近年ではサクビトルバルサルタン(ARNI:アーニー)というお薬が注目を浴びています。

このお薬は血管の拡張効果だけでなく、「内因性ナトリウム利尿ペプチド」というホルモンを増加させて余分な塩分や水分を体の外に排泄させる効果があります。

またARNIは心臓への負荷を抑えるだけでなく、腎臓の血流量を増やすため透析を必要とするような腎不全を予防することも期待されているお薬です。従来の降圧剤が効きにくい方は普段から塩分摂取過多であることが多く、そのような方にARNIは効果が期待できるようです。


さらに最近のトピックとして、ARNIはGLP-1というインスリン分泌を促す物質を増やす効果も報告されています。糖尿病を合併する高血圧の患者に対してARNIを処方したところ、糖尿病のない方と比較してHbA1c(糖尿病の指標)が有意に低下したとする研究が発表されています(Sawada.K et al Circ Rep. 2022)このお薬は血圧を下げるだけでなく血糖値にもよい影響を与える可能性があるのです。
普段から血圧が高いがなんとなく放置してしまっている方、高血圧の治療中だが自宅で測定すると130mmHgを超えてしまっている方など、一度血圧に関して気になる方は当院を受診してみてください。

 

著者

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック
和光市駅前院

院長 小幡 和彦

資格

日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本ヘリコバクター学会認定 ヘリコバクターピロリ感染症認定医
埼玉県難病指定医

経歴

平成20年日本大学 卒業
平成20年東京医科歯科大学病院
平成22年東京慈恵会医科大学付属病院
令和元年吉祥寺南病院 消化器内科医長
令和2年

医療法人社団おなか会 おなかクリニック
内視鏡センター長

令和5年

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 院長

当院は和光市・朝霞市・志木市を中心に埼玉全域の方に、生活習慣病(高脂血症、糖尿病、高血圧)、消化器内科診察(胃腸科)、肝臓内科診察(脂肪肝)、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を提供します。

有楽町線・東武東上線・副都心線の和光市駅南口駅徒歩1分の立地になります。
池袋などの豊島区や練馬区・板橋区からもアクセスがよい立地になりますので、広い範囲の方に当院の医療を提供いたします。

当院は和光市・朝霞市・志木市を中心に埼玉全域の方に、生活習慣病(高脂血症、糖尿病、高血圧)、消化器内科診察(胃腸科)、肝臓内科診察(脂肪肝)、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を提供します。

有楽町線・東武東上線・副都心線の和光市駅南口駅徒歩1分の立地になります。
池袋などの豊島区や練馬区・板橋区からもアクセスがよい立地になりますので、広い範囲の方に当院の医療を提供いたします。

関連記事

夏場の下痢症状について

いまさら聞けない「脂肪肝」とは?

熱中症の基礎知識

健康診断で「肝機能に異常がある」と言われたのですが、どのような生活習慣にすればよいですか?

暑くなってくるとコワ~イ食中毒のお話

keyboard_arrow_up