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脂質異常症と上手に付き合おう!🍗

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はじめまして!

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院が開院して早いもので2ヵ月が経ちました。本院の東長崎の方では栄養指導をさせて頂いておりますが、今後は和光でも栄養指導を始める準備を進めております。一足先にブログでご挨拶させて頂きます。現在、合わせて5名の管理栄養士が在籍しております。ブログでは皆さまのお役に立てるような情報を楽しく更新していきますのでどうぞ宜しくお願いいたします!

 

さて、今回は脂質異常症についてのお話です。

健診でコレステロールや中性脂肪の値が高いので要注意と指摘されたことはありませんか!?脂質異常症とは、血液中の脂肪分であるコレステロールや中性脂肪の値が低すぎたり高すぎたりする状態のことです。

 

 

脂質異常症の診断基準は以下の通りです。

LDLコレステロール:140mg/dL以上

トリグリセライド(中性脂肪):空腹時150mg/dL以上、非空腹時175mg/dL以上

Non-HDLコレステロール:170mg/dL以上

HDLコレステロール40mg/dL未満

 

実は体にとっては必須成分!コレステロール様✨

一般的には、LDLコレステロールを悪玉コレステロール、HDLコレステロールを善玉コレステロールと呼びますが、どちらも体に欠かすことのできない物質なのです。LDLは肝臓中のコレステロールを体の各細胞に運ぶ宅配係、HDLは各細胞の余分なコレステロールを肝臓に戻す回収係です。通常、血液中のLDLとHDLは一定量に保たれていますが、運ばれるばかりで回収されないと、同じ場所にコレステロールがたまって動脈硬化の原因になる場合があるため、LDLコレステロールが悪玉と呼ばれているのです。コレステロールは体内で毎日新たに一定量必要であり、食事だけに頼らなくても良いように、体内でコレステロールを合成する機能が備わっています。体で作られるコレステロールが全体の70~80%、食事から摂取されるコレステロール全体の20~30%といわれています。

 

コレステロールの体内での重要な役割

・細胞膜を作る原料になる

・胆汁酸の原料になる

・ホルモンの原料になる

・ビタミンDの原料になる

・髪や皮膚をなめらかにする

 

また中性脂肪は、運動をする時のエネルギー源となります。運動する時はまず糖質が使われますが、不足すると中性脂肪が使われます。また、体温を一定に保つのも中性脂肪の大きな役割です。

 

コレステロールや中性脂肪の恩恵を受けつつ、上手に脂質異常症と付き合っていきたいものですね。肥満や運動不足、不規則な食事や生活習慣は中性脂肪を増やし、LDLコレステロールの合成を促します。いつまでも元気はつらつ!!でいるか・・・。血液中の脂肪分が血管の壁に入り込み、それが火種となって炎症を起こし、動脈硬化が進行するのか・・・。

間違いなく前者ですよね。

こちらのページもご覧ください。(代謝異常関連脂肪肝、MAFLD)

 

次回は、脂質異常症からの脱却!気をつけたい食事や生活習慣の話に続きます!

 

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