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胃カメラはどれくらいのペースで実施をしていけばよいの?

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胃カメラは何年ごとに実施すれば良いのか?

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院は開業1周年をそろそろ迎えます。

この1年で本当に多くの患者さんにご利用いただきました。

1年を過ぎようとしているところで、内視鏡検査の実施ペースに関して今回は書きます。

昨年当院で胃カメラ検査を実施された方は1年が経過する方が徐々に増えてくると思います。

胃カメラ検査のフォローは1年ごとをお勧めしている方と2年ごとの方などがいます。

①1年ごとの胃カメラフォローをお勧めする方

  1. ピロリ菌の除菌をしていない方:胃がんのリスクがあります
  2. ピロリ菌除菌後の方:除菌後も胃がんのリスクは残ります
  3. ピロリ菌除菌はしたことがないが、萎縮性胃炎のある方:悪性貧血、A型胃炎、ピロリ菌自然除菌後も胃がんのリスクがあります
  4. 胃がんの既往のある方(内視鏡手術、外科手術に関わらず):胃がん再発の可能性があります。
  5. バレット食道の方:食道がんリスクです
  6. 胃粘膜下腫瘍、食道粘膜下腫瘍のある方:腫瘍が大きくなるようであれば精密検査です。
  7. 喫煙習慣が長い方:1日のタバコ本数×喫煙年数が多いほど食道がんリスクが高いです。
  8. その他医師から1年ごとフォローを勧められている方。

②2年ごとの胃カメラフォローをお勧めする方

原則、すべての方に2年ごとくらいの胃カメラ検査をお勧めしております。
和光市、朝霞市など多くの自治体でも胃カメラによる健診は2年ごとに設定されています。
まったく以上の無い方は胃のバリウム検査でも良いですが、精度高く検査を行うのであれば胃カメラがベストと言えます。

➂半年毎もしくはもっと短期間で胃カメラフォローする場合はある?

半年ででの胃カメラフォローをする方もいます。

  • 初めて胃粘膜下腫瘍、食道粘膜下腫瘍が発見された方は、大きさや形にもよりますがまずは半年後に、変化がなければその後は1年ごとの検査を勧めています。
  • 咽頭、喉頭がんの既往のある喫煙経験者の方は食道がんの併発もありえるので、定期的な内視鏡が必要です。特に食道に異形成や炎症が強い方は半年に1回の胃カメラをお勧めします。
  • 食道がんの既往(内視鏡手術、外科手術に関わらず)のある方も同様に半年ごとに内視鏡をお願いするケースがあります。
  • 肝硬変に伴う食道静脈瘤の程度の強い方
  • その他半年後のフォローを医師に勧められた方

半年以内での再検査を勧める場合

  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治癒を確認したい場合:最初の胃カメラの際に確実に良性と言えない場合は胃潰瘍治療後(1-3か月後)に再検査をする場合があります。内視鏡の所見で悪性を否定できない場合、病理検査の結果悪性の可能性が否定できない場合などがあります。
  • 食道の生検の病理検査結果で、悪性を否定できない方も治療後1-3ヶ月での再検査を勧めることがります。食道炎の見えても癌が隠れている場合や炎症がなくても判断が難しい場合があるためです。
  • その他医師の指示があった場合は短く検査をすることが有ります。

以上の様にそれぞれの状態で胃カメラのフォロー時期は異なります。

ご自身の判断だけでなく、きちんとした期間で検査を実施してください。

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