こんにちは!今日も危険な暑さです💦熱中症対策に水分補給は大切ですが、甘いものばかり飲むと「ペットボトル症候群」に要注意です!
ペットボトル症候群とは、清涼飲料水を大量に摂取することで起こる、急性の糖尿病類似の状態を指す俗称です。
正式名称は「清涼飲料水ケトーシス(ソフトドリンクケトーシス)」と言います。高血糖状態が続き、重篤な場合は意識障害を引き起こすこともあります。特に、甘い清涼飲料水を日常的に大量に飲む習慣のある若年層に多く見られます。
原因
糖分を含む清涼飲料水を摂取すると、血糖値が上昇します。これを正常に戻すために膵臓(すいぞう)から血中にインスリンが分泌されて、食事等から摂取して分解されたブドウ糖を細胞内に取り込みエネルギーに変えます。
しかし、ジュースなどによって糖分の摂取が急激に多い状態が継続されると、インスリンの働きが悪くなり、ブドウ糖を細胞内に取り込めずブドウ糖からエネルギーを得ることができなくなります。すると、体内では脂肪を分解してエネルギーの調達を始めます。
この脂肪の分解の際にできる副産物が「ケトン体」と呼ばれる三種類の物質(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトン)であり、ケトン体が非常に多くなった状態であるケトーシスとなります。
症状
ペットボトル症候群の初期症状としては、激しい喉の渇き、倦怠感、多尿、疲れやすさ、イライラなどが現れます。さらに重症化すると、嘔吐、腹痛、意識混濁、昏睡に至ることもあります。
ペットボトル症候群は、糖分を多く含む清涼飲料水を大量に摂取することで、血液中の糖分やケトン体が増加し、急性の糖尿病のような状態になる病気です。
初期症状の具体的な内容:
- 喉の渇き:異常なほどのどが渇き、水分を大量に欲するようになります。
- 多尿:頻繁にトイレに行くようになり、尿の量が増加します。
- 倦怠感:体がだるく、疲れやすくなります。
- イライラ:集中力が低下し、イライラしやすくなります。
- 吐き気:吐き気や嘔吐を感じることがあります。
重症化すると:
- 腹痛:腹痛を伴うことがあります。
- 意識混濁:意識がもうろうとし、正常な判断ができなくなることがあります。
- 昏睡:最悪の場合、意識を失い昏睡状態になることがあります。
ペットボトル症候群は、糖尿病と診断されていなくても、急に発症することがあります。特に、夏場に冷たい清涼飲料水を大量に飲むことで、発症リスクが高まります。
もし、上記のような症状に心当たりがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
何を飲めばいいの?
基本の水分補給は、糖分が含まれていないお水やお茶がおすすめです。
また、カフェインやアルコールは利尿作用があるため、麦茶や水で水分補給をすることが推奨されます。
まだまだ暑い日は続きますが、上手に水分補給して、元気にお過ごしくださいね!
