当日でも可能な胃カメラ検査の流れと特徴
朝の胃痛や吐き気…その日のうちに胃カメラで検査・診断
「朝から胃の不調がある」「吐き気が取れない」「食事が取れないほど気持ち悪い」など、突然の胃のトラブルが起きた際にも、当日の検査予約の空き状況によっては当日中に胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を行うことができます。
胃カメラを用いた検査では、次のような疾患の有無を的確に評価することが可能です。
急性胃炎・慢性胃炎
胃潰瘍や十二指腸潰瘍
逆流性食道炎
食道がんおよび胃がん
ピロリ菌感染症(※ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの発症リスク因子とされています)
当院では、経口タイプと経鼻タイプの両方の内視鏡に対応しており、経鼻内視鏡は口から挿入する方法よりも嘔吐反射が起きにくく、検査中も医師との会話が可能な点が特徴です。
また、必要に応じて鎮静剤(ミダゾラムなど)を使用し、うとうとした状態での検査も行えますので、初めての方や不安が強い方にも安心して受けていただけます。
事前予約が必須ではないため、症状が急に現れた場合でも柔軟な対応が可能です。
検査の条件としては、最低6時間以上の絶食状態が必要となります。
当日検査をご希望の際は、事前にお電話いただけますと、検査可能な時間帯をスタッフよりご案内いたします。
ただし、予約状況によってはご希望に沿えない場合や、案内可能なお時間が遅くなる場合もありますので、あらかじめご理解をお願いいたします。
大腸カメラ検査を当日受けられる安心感
血便・腹痛・便秘など…その日のうちに大腸カメラで確実な診断を
大腸に関する症状は見過ごされがちですが、実は早期発見が極めて重要な疾患が多い領域です。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を行うことで、以下のような病気を早期に見つけることが可能です。
大腸ポリープ(がん化のリスクを持つことがあります)
大腸がん(初期段階=ステージ0での発見も可能)
潰瘍性大腸炎・クローン病(いずれも炎症性腸疾患:IBD)
虚血性腸炎、感染性腸炎など
当院では、腸の洗浄を含む前処置も院内で対応可能なため、急遽「今日中に検査を受けたい」といった場合でも対応できることがあります。
専用の下剤を飲んで排便を促し、腸管内がきれいな状態になったら、そのまま検査へ進みます。
また、鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査(いわゆる無痛内視鏡)にも対応しており、検査中は眠っているような状態で過ごせます。
さらに、ポリープが検査中に見つかった場合は、その場で切除(ポリペクトミーやEMR)を行うことが可能です。
これは、後日あらためて来院する必要がないため、患者さまの負担軽減にもつながります。
予約不要の大腸内視鏡が実現できる理由
専門医による体制と最新の検査設備が支える即日対応
当院で「予約なし・当日対応の大腸カメラ検査」が可能なのは、高度な医療体制と設備が整っているからこそです。
以下の体制により、スピーディかつ高品質な内視鏡検査を実現しています。
内視鏡の専門医が常勤し、すぐに診察・判断・検査が可能
高精細なHD内視鏡およびNBI機能搭載機器を複数導入
院内には個室型の前処置スペースとプライバシーに配慮したリカバリールームを完備
女性の患者さまに配慮し、同性スタッフによる介助や女性スタッフの配置にも対応
検査後は、担当医がその日のうちに結果説明を丁寧に行い、必要な治療方針をすぐに提示
また、電子カルテと各検査機器の連携により、受付から結果説明までの一連の流れが非常にスムーズで、時間の無駄がありません。
当日大腸カメラ検査を希望される方へ:準備と注意点
検査当日に必要な事前準備とご留意いただきたい点
当日、大腸カメラをご希望される場合には、次の事項をご確認ください。
朝食は摂らずにご来院いただき、できるだけ午前中の早い時間にご連絡ください(飲水・白湯は可)
医師の診察の上で当日の検査が可能と判断されれば、院内で前処置を開始し、午後に検査実施となります
以下のようなケースでは、当日検査が困難と判断される場合があります:
- 重度の便秘で下剤の効果が見込めない場合
- 感染性胃腸炎などを伴っており下剤服用ができない場合
- 強い腹痛があり検査の安全性が確保できない場合 など
当日朝から前処置を行うため、検査開始は午後となり、時間は予約状況や前処置の進行具合によって変動します。
さらに、以下の方は事前に医師にお申し出ください。
日常的に服用しているお薬がある方
糖尿病や抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を使用中の方
鎮静剤を使用する場合は検査後の自動車・バイクなどの運転はできませんので、ご来院時には公共交通機関をご利用ください。
また、当日は予約された患者さまが優先となります。そのため、検査の開始までにお時間をいただく可能性がありますことを、あらかじめご理解ください。