★便潜血検査というのはどのような検査ですか?
便潜血検査は、便の中に血液が混じっているかを調べる検査です。
通常、便には血液が混じっていないため、結果は陰性(ー)となります。
しかし、少しでも便に血液が混じっている場合は陽性(+)となります。
かなり少量でもひっかかるので、目ではわからない血液も陽性になります。
便潜血検査で陽性となる確率は約5%です。
そのうち、陽性となった人の中には、大腸ポリープや大腸がんなど異常があるとされる人が約40%いると言われています。
また胃からの出血では陽性にならないので、便潜血陽性のときは、まずは大腸カメラになります。
★どのような病気が考えられますか?
大腸がん、大腸ポリープ、大腸憩室炎、痔、腸炎などが考えられます。
視覚的に出血が見られたり、急な便の異常や体重減少がある場合は、急速な変化がある可能性があります。
早期がんではなく進行がんの可能性が高いため、なるべく早く大腸カメラ検査を受ける必要があります。
★便潜血検査で陽性となったらどうすればいいですか?
医療機関を受診し、詳細な検査を受けることになります。
この場合、詳細な検査とは大腸内視鏡検査(以下、大腸カメラ)のことです。
★便潜血検査で陽性となった場合、大腸カメラ検査はどのくらい早く受けるべきですか?
症状がなく便潜血検査で陽性となった場合、痔やポリープが存在する可能性があります。
ポリープが腸の内壁にこすれて血液が混じり、陽性反応が出ることがあります。
40歳以上になると大腸ポリープの発生率が高くなり、年齢が上がるほどポリープができやすくなり、大腸がんのリスクも高まります。
40代以上の方は、急がずに大腸カメラ検査を受けることをお勧めしますが、ポリープが癌に進行するまでには通常、5年から10年の時間がかかるため、便潜血検査で陽性となった場合でも、消化器内科を受診し、焦らずに対応することをおすすめします。
また、ご家族や親戚に大腸がんや大腸ポリープの方がいらっしゃる場合は、ご本人もポリープが存在する可能性があるため、内視鏡検査を検討することが重要です。
当院では、24時間365日受付可能なWEB予約で「大腸内視鏡検査の事前診察」の予約が可能です。
(※当日の大腸カメラ検査も状況により可能です。)。
大腸カメラ検査が適切かどうか、必要性を確認するためには、必ず事前の診察が必要です。
重度の便秘の方には、追加で下剤を服用して排便をコントロールする場合もあります。
薬を服用中の方や治療中の疾患がある方は、事前の診察時に相談してください。
大腸カメラ検査の必要性が診断された場合、診察後に大腸カメラの予約と説明を受けることになります。
予約の日程がわからない場合でも、説明を受けた後に後日電話で予約することができます。
まずは、一度ご相談にいらっしゃってください。
和光市、朝霞市、志木市など近隣のかたで便潜血陽性で検査をご希望の方は是非「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院」に来院ください。