中性脂肪と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の関係 event_note2023.05.16local_offer肝臓「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院」院長の小幡です。今回は中性脂肪と非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の関係をお話しします。 健康診断で中性脂肪が高いと指摘されたことはありませんか? 昨今の生活習慣の変化で高中性脂肪血症を指摘される方が確実に増加しています。Eguchiらの研究では、中性脂肪が高いほどNAFLDを合併する危険性が高まると報告されています。(Eguchi Y et al. J Gastroenterol.2012)またNAFLDの方で高中性脂肪血症があると脳梗塞や心筋梗塞の危険性が約1.5倍になり、さらに糖尿病があるとその危険性は約2.9倍にも跳ね上がります。 (Yuneda M et al. J Gastroenterol.2021) NAFLDを合併した高中性脂肪血症は、動脈硬化を引き起こしやすい酸化LDLが増加するため、血管が詰まりやすいのです。 両者の改善には、栄養バランスの良い食事摂取と運動療法(有酸素運動と筋力トレーニング)が重要です。また、中性脂肪と脂肪肝の両方に対して効果が期待できる「ペマフィブラート」という薬が2018年に販売されました。ペマフィブラートは効率よく中性脂肪値をさげるだけでなく、肝機能障害を改善し肝硬変への進展を防ぐことが期待されています。健診等で中性脂肪高値を指摘された際は、従来の腹部超音波検査に加えてフィブロスキャン検査(脂肪の量や肝臓の硬さを測定できる)をチェックし、その結果に応じて適切な栄養指導と内服治療を行っていきます。 気になる方は一度外来にてご相談ください!フィブロスキャン検査予約、外来予約はこちらから肝疾患精査のための腹部エコーに関してはこちら脂肪肝チェックのためのフィブロスキャンはこちら 著者さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院院長 小幡 和彦院長について資格日本内科学会認定 総合内科専門医 日本消化器病学会認定 消化器病専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医 日本肝臓学会認定 肝臓専門医 日本ヘリコバクター学会認定 ヘリコバクターピロリ感染症認定医 埼玉県難病指定医経歴平成20年日本大学医学部 卒業平成20年東京医科歯科大学病院平成22年東京慈恵会医科大学付属病院令和元年吉祥寺南病院 消化器内科医長令和2年医療法人社団おなか会 おなかクリニック 内視鏡センター長令和5年さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 院長当院は和光市・朝霞市・志木市を中心に埼玉全域の方に、生活習慣病(高脂血症、糖尿病、高血圧)、消化器内科診察(胃腸科)、肝臓内科診察(脂肪肝)、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を提供します。有楽町線・東武東上線・副都心線の和光市駅南口駅徒歩1分の立地になります。 池袋などの豊島区や練馬区・板橋区からもアクセスがよい立地になりますので、広い範囲の方に当院の医療を提供いたします。①内視鏡内科 全身麻酔対応の苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラを実施します。 医師は内視鏡専門医で、土曜日は女性医師による胃カメラ・大腸カメラも可能です。②肝臓内科 埼玉でも珍しい肝臓内科外来を予定しており、腹部超音波検査・フィブロスキャンなどの肝臓の検査も実施します。 肝臓専門医も在籍しており、脂肪肝、NASHなどの肝疾患診療を実施します。➂消化器内科 消化器内科全般の対応も致します。 機能性胃腸症、過敏性腸症候群、慢性胃炎、ヘリコバクターピロリ感染症、炎症性腸疾患など種々の疾患を診断治療いたします