皆さんこんにちは😃
まだまだ暑い日が続いていますね。
体調を崩さないように水分などしっかり摂るようにしましょう!
さて今回は、過敏性腸症候群と食事療法についてお話していこうと思います。
まず過敏性腸症候群についてお話して行こうと思います。
【過敏性腸症候群(IBS)とは】
過敏性腸症候群とはお腹の調子が悪い状態が継続したり、腹痛や便秘・下痢(排便回数異常や便性状異常)が数カ月以上続く時に考えられる疾患です。
英語では、「irrtable bowel syndrome」と表記されその頭文字をとって「IBS」と言います。男性より女性に多くみられ日常生活にも影響する方もいらっしゃいますが、年齢と共に症状が減っていくことも分かっています。
IBSの原因は分かっておらず、細菌・ウイルスによる感染性腸炎回復後等にIBSになりやすいとも言われています。
また、ストレスによって不安感が強まると、腸の収縮運動が激しくなり、痛みを感じやすく弱い刺激でも腹痛等の症状が現れると言われています。
〈IBSの診断基準(ローマⅢ基準)〉
最近3ヶ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、
下記の2個以上の特徴を示す。
1、排便によって症状がやわらぐ
2、症状と共に排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
3、症状と共に便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったり)
【IBSの食事療法】
IBSのガイドラインでは症状を誘発しやすい食品を控える事は有効であると示されており、低FODMAP食が有効とされています。
オリゴ糖・二糖類・単糖類および糖アルコールなどの糖質は小腸で消化吸収されず、大腸で発酵性を有するため腹痛・膨満感・軟便・便秘等を誘発しやすい物になります。
人のよって症状が誘発される食品は違うため、生活をする中で少しずつ探していく事が大切です😵
F:fermentable 発酵性の
O:oligosaccharides オリゴ
D:disaccharides 二糖類
M:monosaccharides 単糖類
A:and
P:polyols ポリオール(糖アルコール)
【FODMAP食について】
続いて、高FODMAPと低FODMAP食の例を紹介しますね。
〈高FODMAP食🍉〉
オリゴ糖
穀物:小麦製品、ライ麦製品
野菜:たまねぎ、にんにく
果物:すいか、桃、大抵のドライフルーツ
豆類:金時豆、大豆
二糖類
牛乳
ヨーグルト
単糖類
フルクトース→果物:リンゴ、なし、すいか、マンゴー、さくらんぼ
甘味:はちみつ
野菜:アスパラガス、スナップエンドウ
ポリオール(糖アルコール)
果物:リンゴ、なし、アボカド、あんず、桃、スモモ、プルーン、すいか
野菜:さつまいも、マッシュルーム、カリフラワー、サヤエンドウ
〈低FODMAP食🍍〉(一部 分量制限あり)
果物:ぶどう、レモン、ライム、オレンジ、キウイフルーツ、パイナップル、
パッションフルーツ
野菜:とうがらし、ちんげんさい、きゅうり、にんじん、セロリ、なす、レタス、
じゃがいも、トマト、ズッキーニ
パン:グルテンフリーの物
飲料、乳製品:ラクトースのないアーモンドか米由来のミルク・ヨーグルト・アイスクリーム
チーズ:パルメザンチーズ、チェダーチーズ、カマンベールチーズ、
ゴルゴンゾーラチーズ、モッツァレラチーズ
甘味:メープルシロップ、糖蜜
上記に食品や食材を上げましたが、これはまだ一部になります。
お体に合う食材を一緒に探して行きましょう。
次回は低FODMAP食のレシピを紹介しますね。お楽しみに~!
過敏性腸症候群に関してはこちら
参考文献
1)日本消化器学会ガイドライン
機能性消化管疾患 診療ガイドライン2020 過敏性腸症候群
2)Clin Exp Gastroenterol. 2016; 9: 131–142. “Efficacy of the low FODMAP diet for treating irritable bowel syndrome: the evidence to date”
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