大腸カメラ検査は、「怖い」「恥ずかしい」といったネガティブなイメージが根強く、検査に踏み切れない人が多いです。
しかし、大腸がんは早期発見が難しく、40歳を過ぎたら一度は検査を受けることが推奨されています。
まず、多くの人が「下剤を飲むのがつらい」と感じています。
通常、2リットルの下剤を飲んで腸をきれいにする必要がありますが、最近では飲みやすい味や少量で済む下剤も登場しています。
また、検査そのものの時間が長いという誤解もありますが、実際の検査時間は10〜30分程度で、ポリープ切除が必要な場合でも45分以内で終わります。
目安としては大腸の奥まで挿入するのに3分程度。だた挿入時間は術者要因、患者要因で差が大きく30分くらいかかるケースもあります。
奥まで挿入後は抜去しながら観察します。観察自体は概ね7-10分程度を差は出にくいです。
ポリープ切除があった場合は、場所・大きさ・形・個数によってかかる時間は様々です。
ただ患者さんの負担や使用している薬剤の効果に限界があるため、1時間を超えるような検査・処置は入院できるような施設以外では実施しない事が多いです。
「痛みを感じるのでは」との不安もありますが、最近の技術では空気の代わりに体内吸収が早い炭酸ガスを使用したり、水を流し込んでスムーズにカメラを進める方法が普及しています。また、鎮静剤や麻酔の使用により、痛みを感じにくくすることも可能です。
「恥ずかしい」という理由で検査を避ける女性も多いですが、検査着は肛門部分にスリットが入ったものが用意され、検査中は大判のタオルで覆われるため、実際に医師が見るのはカメラ挿入時の一瞬だけです。さらに、生理中でも検査は可能で、経血と大腸からの出血の区別ができます。
検査に対する不安を払拭するためには、下剤の服用が不要なクリニックを選んだり、無痛の検査法を選ぶことが有効です。大腸カメラ検査は早期発見が鍵となるため、40歳を過ぎたら一度は検査を受け、安心して過ごせる中年以降の生活を手に入れましょう。
痛くない大腸カメラ検査~麻酔の有無はどちらも対応~