オンライン診療で行う大腸内視鏡事前診察の利便性
オンライン診療を活用した大腸内視鏡検査の事前受診は、患者の負担を軽減しながら効率的な検査準備をサポートする新しい医療の形です。
本記事では、オンライン診療の利便性、大腸内視鏡検査に必要な準備、そして安全で正確な検査を実現するためのポイントについて解説します。
事前診察、検査当日、検査後説明のすべての段階で便利になりますので、当院お勧めの方法になります。
オンライン診療での事前診察とは
オンライン診療の概要とメリット
オンライン診療とは、医療機関を訪れることなく自宅や職場からインターネットを通じて医師と相談できる医療サービスです。
この方法は特に大腸内視鏡検査を控えた患者にとって以下のような利点があります。
- 時間的な柔軟性:通院の必要がなく、忙しい生活の中でも簡単に受診可能です。また通院に係わる交通費や時間の節約につながります。
- 感染リスクの低減:現在インフルエンザやコロナ、ウイルス性胃腸炎で受診される方が増えています。このように感染拡大時に受診回数を抑えながら通院をできることは大きなメリットです。
- 詳細な説明の提供:オンライン診療ツールによっては事前に問診や検査情報のやり取りができるので、当日の受診への不安軽減にもつながります。
大腸内視鏡検査の事前準備におけるオンライン診療の役割
検査前の問診と適応確認
オンライン診療では、患者の健康状態を正確に把握するための問診が行われます。これにより、以下の点が確認されます。
- 過去の病歴やアレルギー:特に検査前に使用する下剤や鎮静剤へのアレルギーの有無。
- 服用中の薬剤:抗凝固薬や抗血小板薬の使用は、検査前に調整が必要となる場合があります。
- 検査の適応確認:重度の心疾患や腸閉塞の疑いがある場合は慎重に判断されます。また便秘のコントロールが出来ていない方への処方もオンライン診療でお乞うことが出来ます。
- 内視鏡予約枠の事前確保:当院では大腸カメラ検査枠を事前に予約することが可能ですので、検査枠を予約していただいてからオンライン診療を行っていただくと、予約調整の手間もなくスムーズにオンライン診療が進みます。
- 遠方の患者さんの利用:今まで当院でも、当院での大腸カメラをしたいが事前診察に来るのが遠いという方がいらっしゃいました。そのような方に大腸カメラ当日のみの来院で内視鏡検査が実施できるようになります。
検査準備の具体的な説明
大腸内視鏡検査の成功率を高めるためには、腸管をきれいにする準備が不可欠です。
オンライン診療では、次のような指導が行われます。
- 食事制限:検査の数日前から低残渣(ていざんさ)食を摂る必要性。
- 下剤の使用方法:種類、服用時間、飲み方に関する具体的な説明。
- 生活習慣の注意点:検査前日の水分摂取量やアルコール摂取の制限。
- 常用薬の注意事項:常用薬で抗凝固剤や糖尿病薬のある場合に一定の休薬指示をさせていただくことが有ります。
安全で正確な検査を実現するための注意点
オンライン診療の限界と対策
オンライン診療は非常に便利ですが、いくつかの限界も存在します。
例えば、腹痛や出血などの緊急性を要する症状がある場合、対面診療や緊急対応が必要になることがあります。
そのため、オンライン診療では対応できないケースがあることをご了承ください。
オンライン診察させていただいた結果、対面での診察をお願いするケースもあります。
大腸カメラの適応がないと判断し、別の提案をすることもあります。
様々なケースがあることをご了承ください。
また遠方からご利用の方で当院での対面受診が難しい場合に、近隣の医療機関をご自身で探していただく事もあります。
ご不便をおかけしますが、オンライン診療の特性上ご理解の程お願いいたします。
その他の大腸カメラにおけるオンライン診療のメリット
大腸カメラを実施した際にポリープ切除や生検などの細胞・組織の良性悪性の判断する検査(病理検査)を実施することが有ります。
通常病理検査の結果に2週間前後かかりますので、後日に再度施写名をさせていただくことが有ります。
今までは説明の際に来院いただいていましたが、オンライン診療を使用することで事後の説明にも来院が不用となります。
つまり検査の日以外の来院を無くすことが出来るので、非常に利便性が高く、遠方の方・お忙しい方に利用しやすい仕組みとなっています。
まとめ
オンライン診療を通じた大腸内視鏡の事前受診は、患者にとって大きなメリットをもたらす利便性の高い方法です。
ただし、安全かつ正確な検査を行うためには、患者と医療機関の信頼関係を築き、正確な情報提供が重要です。
是非一度当院での大腸カメラをご検討下さい。
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