暑くなってきて、ビールが美味しい季節…ですがちょっとストップ!!肝機能の数値は大丈夫ですか?放置してしまうと肝機能障害へ発展してしまうこともあり、注意が必要です😱
肝機能障害は、急性ウイルス性肝炎や薬剤性肝炎の急性肝機能障害と、その他の慢性の肝機能障害に分けられます。慢性の肝機能障害は、B型・C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪性肝炎、自己免疫性肝炎があります。この中で特に、近年の飽食や運動不足の影響から、非飲酒者の脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)が増えており、代表的な肝機能障害のひとつとなっております。これらの中には慢性化すると、肝硬変から肝臓がんを発症するものもあり、適切な治療と経過観察が重要です。
肝臓は胃や腸で消化・吸収された栄養素は肝臓に送り込まれ分解・合成されて、人間の体に合った成分に変えたり、食物の中にはさまざまな有害物や、腸内でつくられた毒物を無害な物に変えるなどたくさんの働きをもっています。肝臓は沈黙の臓器といわれ、肝臓が悪くなっても、はじめから症状が現れることが少ないのが特徴です。肝機能に異常が生じる原因としては、肝炎ウィルスの感染やアルコール、肥満、薬物などがあります。
肝機能に異常がみられたら、専門医に受診して原因を知ることが大切です。もし、ウイルスによるものなら専門医の指示に従い定期的な検査や治療を受けましょう。
肝臓をいたわるために下記の点に気をつけましょう。
●多種類の食品をバランスよくとる。
たんぱく質は肝細胞再生のための重要な栄養素になりますので、肉、魚、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質をとりましょう。また、肝臓が働くためにはビタミンのサポートが欠かせません。野菜や果物もしっかり食べましょう。脂肪分の取り過ぎは、肝臓の仕事量を増やすことになります。バターや油など油脂類の使い過ぎには気を付けましょう。
●余分な薬やお酒は飲まない。
肝臓には、アルコールを分解する働きがありますが肝臓の限度を超えるような量のアルコールを摂取すると、肝機能の低下を招くことになります。また、アルコールの過剰摂取や過栄養による肥満は脂肪肝の原因となります。厚生労働省は「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」を「1日平均純アルコールで20g程度である。」と定義しています。飲酒は純アルコール20g程度にとどめましょう。純アルコール20gとは大体「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」などに相当します。また、週に1~2日、休肝日を設けて肝臓を休ませることが大切です。
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