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がん・老化の原因【AGEs】の対策と予防

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こんにちは、「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院」副院長の酒井です。
前回の記事でがんと老化の原因【AGEs】に関して説明しました。
過剰に摂取した糖とタンパク質が結びつくことで、発がん性物質と老化の原因物質が出てしまうというお話でした。
世の中の美味しい食べ物のほとんどは加熱調理しているため、何を食べたらいいか分からなくなってしまいますよね。

しかしAGEsの対策は色々とあります。
① まずは肉の調理に関してですが、肉を高温で焼いたり揚げたりせずに、茹でたり蒸すことでAGEの発生をかなり少なくすることができます。鶏肉を低温調理にしたり、お鍋やしゃぶしゃぶにするとAGEの発生は抑えられます。

② 次にAGEを抑制・産生しにくくする食事を摂取することです。
(1)1つ目は何といっても【レモン】です。レモンの酸性がAGEsを抑制する力を持っています。AGEは酸性の状況下では約50%も抑えられます(お酢も同様の効果があります)。
なので唐揚げを食べるときはレモンをかけたり、魚介類や野菜をマリネ液で調理すればAGEの産生を抑えられます。

(2) 2つ目は各種野菜です。【ほうれん草・モロヘイヤ・かぼちゃ・小松菜・春菊】などはAGEの産生を抑えます。食事の最初に野菜を摂取することにより糖の吸収を緩やかにすることもできるので、野菜は積極的に摂取しましょう。

(3) 3つ目は【きのこ】です。きのこの成分であるキチンはAGEsの吸収を抑える作用があります。普段からキノコ(特にまいたけ、しいたけ)をよく摂取するようにしましょう。

(4) 4つ目は【ブロッコリースプライト(新芽)】です。スルフォラファンという成分が、AGEの吸収を抑えてくれます。また、体内のAGEsを外に排出する作用もあり、非常に優秀な食材になります。

③ 生活習慣を改めることもAGEsを低下させます。
運動をすることにより体脂肪を燃やしたり、食後の血糖値を上げ過ぎないように低GI値の食事を心がけたり(GI値は別項目で説明します)、
血糖値が上がり、体に害が多い果糖ブドウ糖液糖を控え、カテキン入りのお茶を多めに飲んだりと、様々な方法でAGEを低下させることができます。
ここで紹介しきれなかった項目もたくさんあるため、随時更新していきます。

当院では生活習慣予防に関する相談も行っております。健診で高脂血症や糖尿病を指摘された方や、食事形態や運動に関して見直したい方は、是非外来に来て相談していただければと思います。
また、栄養士による栄養指導も今後行っていく予定ですので、何か少しでも気なることがあればご相談ください。

著者

酒井先生さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック
和光市駅前院

副院長 酒井 康行

資格

日本内科学会認定 認定内科医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医
埼玉県難病指定医

経歴

平成23年岩手医科大学 卒業
平成23年盛岡赤十字病院
平成26年日本大学医学部付属病院 救急救命科
平成28年日本大学医学部付属病院 消化器肝臓内科
令和5年さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 副院長

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