大腸内視鏡検査は、大腸がんやポリープなどの異常を発見するための検査ですが、どのような人が検査を受けた方がよいのでしょうか?特に40歳以上の方には定期的な検査が推奨されており、年齢とともに大腸がんのリスクが増加します。しかし、痛みや不快感への懸念から、検査を受けることに抵抗を感じる方も多いかもしれません。この記事では、大腸内視鏡検査を受けた方がよい人の特徴や検査の頻度、楽に受ける方法を紹介します。
大腸内視鏡検査を受けた方がよい人の特徴
①急に便秘が発生した方は、早急に大腸内視鏡検査を受けるべきです。
また血便や下痢、残便感などが続く場合、大腸に異常がある可能性があります。
特に、これらの症状が大腸がんによるものであった場合、すでに進行しているケースも多いため、早期発見が重要です。
②家族に大腸がんの罹患者がいる方も検査を受けるべきです。
遺伝性の大腸がんは全体の約5%を占めていますが、遺伝子との関連が疑われるケースを含めると、30%に達するとも言われています。
家族に大腸がん患者がいる場合、定期的な検査が推奨されます。
➂以前に大腸ポリープが見つかったことがある方も、定期的に検査を受ける必要があります。
特に腫瘍性ポリープは多発しやすく、放置すると大腸がんに進行するリスクがあります。
また、40歳以上の方は、大腸がんの罹患リスクが急激に増加するため、性別に関係なく検査を受けることが推奨されます。
特に女性は、がんによる死亡原因の1位が大腸がんであるため、早期発見が重要です。
何も症状がない方は保険適応での検査はできませんが、自費での検査は可能です。
自費で検査を受けられた際でも、大腸ポリープなどが見つかった場合には保険適応に切り替えることもできます
楽に大腸内視鏡検査を受ける方法
大腸内視鏡検査を楽に受けるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、内視鏡専門医が在籍するクリニックを選ぶことが重要です。
専門医は高度な技術と知識を持ち、苦痛を最小限に抑えた検査が可能です。
次に、鎮静剤を使用することで、検査中の不快感や痛みを軽減することができます。
近年では、鎮静剤を使用することで楽に検査を受けられる医療機関が増えており、特に鎮静剤の使用に慣れた医師による検査がおすすめです。
当院でも鎮静剤、全身麻酔などを使用した検査が可能です。
また、リラックスした状態で検査を受けることも大切です。深呼吸やリラックス音楽を聴くなど、自分を落ち着かせる工夫をすると、検査中の緊張が和らぎ、スムーズに検査を受けられます。
まとめ
大腸内視鏡検査は、便通異常がある方や家族に大腸がんの罹患者がいる方、大腸ポリープが見つかったことがある方、40歳以上の方に特に推奨される検査です。検査を避けたいと思う方も多いですが、早期発見が鍵となる大腸がん予防のため、定期的な検査が重要です。楽に検査を受けるためには、内視鏡専門医による検査や鎮静剤の使用が有効です。
痛くない大腸カメラ検査~麻酔の有無はどちらも対応~