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「胃が痛い」「みぞおちがキリキリする」――そんな症状でお悩みではありませんか?
和光市周辺にお住まいの方で、食後の胃痛や空腹時の不快感、胸やけなど胃の症状に悩まされている方は少なくありません。市販薬を試してみたけれど効果がいまいち、何科を受診すべきか分からない、そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医の資格を持つ医師が監修のもと、胃の痛みの原因から受診の目安、検査・治療法、そして市販薬との付き合い方まで、最新の医学知識に基づいて分かりやすく解説します。
この記事で分かること(30秒で読める要約)
- 胃痛(心窩部痛)には緊急性の高いものから様子見でよいものまである
- 原因はストレス・食生活・ピロリ菌感染など多岐にわたる
- 胃潰瘍・胃がん・逆流性食道炎など重大な疾患が隠れていることも
- 市販薬には胃酸抑制・消化促進・粘膜保護など様々なタイプがある
- 症状が続く場合は胃カメラ検査が必要になる場合が多い
- 和光市周辺で消化器専門の医療機関への早めの相談が重要
胃が痛いとは?医学的には「心窩部痛」と呼ばれる症状

「胃が痛い」という表現は日常的によく使われますが、医学的には心窩部痛(しんかぶつう)と呼ばれます。心窩部とは、みぞおち周辺のことを指し、具体的には胸骨(胸の真ん中の骨)のすぐ下からおへその上あたりまでの範囲です。
患者さんが訴える症状の表現は実に多様です:
- 「胃がキリキリ痛む」
- 「みぞおちがシクシクする」
- 「胃の辺りがズキズキする」
- 「あばらの下が痛い」
- 「胸の下が重苦しい」
- 「臍の上がチクチクする」
- 「食後に胃が張って苦しい」
これらの痛みの性質や強さ、持続時間、どのタイミングで起こるかなどによって、原因となる疾患や緊急度が大きく異なります。
和光市駅周辺には複数のクリニックがありますが、胃の症状で受診する際は、消化器内科・胃腸科の専門医がいる医療機関を選ぶことが重要です。特に内視鏡検査(胃カメラ)を実施できる施設であれば、より正確な診断が可能になります。
胃痛の緊急度による分類
すべての胃痛が同じではありません。緊急性や重症度によって、以下のように分類されます。
【最優先】非常に緊急性の高い胃痛・心窩部痛
以下の症状がある場合は、直ちに医療機関を受診してください。場合によっては救急外来の利用も検討すべき状態です:
- 突然始まった激しい痛み(動くことができないほど)
- 吐血(コーヒーのかすのような黒っぽい嘔吐物を含む)
- 黒いタール状の便が出る
- 冷や汗が止まらない
- 夜間に眠れないほどの激痛
- 少しでも体を動かすと痛みが悪化する
- 高熱(38度以上)を伴う胃痛
- 繰り返す嘔吐で水分も取れない
- お腹が板のように硬くなっている
※これらの症状は胃潰瘍穿孔・胃出血・急性膵炎・胆石発作・心筋梗塞などの重篤な疾患の可能性があります
【早めに】数日以内に専門医への相談が必要な胃痛
以下の症状がある場合は、なるべく早く消化器専門の医療機関を受診しましょう:
- 慢性的な痛み(数週間以上続く)
- 食事のたびに痛みが出る、または食後に必ず悪化する
- 空腹時に決まって痛くなる
- 胃もたれ・胸やけ・吐き気などを伴う
- 市販の胃薬を1週間飲んでも改善しない
- 今まで胃の不調がなかったのに急に症状が出始めた(特に40歳以上)
- 体重が減ってきた(1ヶ月で2kg以上)
- 食欲が明らかに落ちている
- 便の色がいつもと違う(黒っぽい、または赤っぽい)
- 背中にも痛みが広がる
※胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎・機能性ディスペプシア、さらには胃がんなどの可能性があります
【経過観察可】緊急度が低い胃痛
以下のような場合は、まず生活習慣の見直しや市販薬での様子見も選択肢です。ただし、1週間以上症状が続く場合は受診をお勧めします:
- 空腹時のみの軽い痛み
- 食後に痛みが改善する
- 時々軽く痛む程度
- 休むと治まる鈍痛
- 市販の胃薬で改善する
- 食事や水分摂取に問題がない
- 吐き気はあるが実際に吐くほどではない
- 他の症状(発熱・体重減少など)を伴わない
※ストレス性の一時的な胃痛や食べ過ぎによる症状の可能性があります
ただし、これらはあくまで一般的な目安です。ご自身で判断が難しい場合や不安がある場合は、迷わず医療機関にご相談ください。和光市駅前には休日や夜間も対応している医療機関がありますので、症状に応じて適切に受診しましょう。
胃が痛い原因:なぜ胃痛・心窩部痛は起こるのか?
胃痛の原因は一つではありません。日常生活の中にある身近な要因から、治療が必要な医学的な原因まで、実に多様です。日本消化器病学会のガイドラインでも、胃の痛みや不快感(ディスペプシア症状)の原因は複数の要因が組み合わさって起こることが指摘されています。
主な原因となる要素
ストレス・精神的要因
現代社会において、ストレスは胃痛の最も多い原因の一つです。
仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、家庭の問題など、精神的な負担が大きくなると、自律神経のバランスが崩れます。自律神経は胃腸の動きや胃酸の分泌をコントロールしていますので、そのバランスが乱れると:
- 胃酸が過剰に分泌される
- 胃の動き(蠕動運動)が低下する
- 胃の粘膜が刺激に敏感になる
これらの変化によって、キリキリとした痛みや胃もたれが生じます。
特に「脳腸相関」という考え方が近年注目されています。これは、脳(心理状態)と腸(消化管)が密接に関連しており、ストレスや不安が直接胃腸の機能に影響を与えるという概念です。
対処法:ストレスの原因を特定し、可能な範囲で軽減することが重要です。十分な睡眠、適度な運動、リラクゼーション法なども有効とされています。
参考:日本消化器病学会
食生活の乱れ・食習慣
日々の食事内容や食べ方も、胃痛の大きな要因となります:
- 暴飲暴食:一度に大量の食べ物を摂取すると、胃に過度な負担がかかります
- 早食い:よく噛まずに飲み込むと、消化に時間がかかり胃もたれの原因に
- 刺激物の過剰摂取:辛い食べ物、酸っぱいもの、熱すぎる・冷たすぎる飲食物
- 脂肪分の多い食事:揚げ物や脂っこい料理は消化に時間がかかる
- カフェイン:コーヒーや緑茶、エナジードリンクは胃酸分泌を促進
- アルコール:特に空腹時の飲酒は胃粘膜を直接刺激
- 不規則な食事時間:食事を抜いたり、深夜に食べたりする習慣
食後に胃が痛くなる方は、食事内容や食べ方に問題がある可能性が高いです。
対処法:ゆっくりよく噛んで食べる、腹八分目を心がける、刺激物を控える、規則正しい食事時間を守る、などの生活改善が基本となります。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息する細菌で、日本人の感染率は年代によって大きく異なります。特に50歳以上の世代では感染率が高く、若年層でも家族からの感染により保菌している方がいます。
ピロリ菌感染による影響:
- 慢性胃炎の原因となる
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症リスクを高める
- 胃がんのリスク因子となる(感染者は非感染者の数倍)
- 胃の痛みやもたれ、食欲不振などの症状を引き起こす
2013年からピロリ菌による慢性胃炎に対する除菌治療が保険適用となりました。ただし、保険での除菌治療を受けるには、胃カメラ検査でピロリ菌感染の証拠を確認する必要があります。
除菌は1週間の内服薬で行い、成功率は1次除菌で約75%、2次除菌まで含めると約95%以上とされています。除菌後は胃がんリスクが低下しますが、ゼロにはならないため、定期的な胃カメラ検査が推奨されます。
対処法:胃カメラ検査でピロリ菌の有無を確認し、陽性であれば除菌治療を受けることをお勧めします。
参考:日本消化器病学会
薬剤性(薬の副作用)
意外に見落とされがちなのが、日常的に服用している薬による胃痛です。特に以下の薬剤は胃を荒らすことが知られています:
- NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):ロキソニン、イブプロフェン、アスピリンなどの鎮痛剤
- ステロイド薬:長期使用により胃粘膜が薄くなる
- 抗生物質:一部の抗菌薬は胃の不快感を引き起こす
- 骨粗鬆症治療薬:ビスフォスフォネート製剤など
これらの薬を服用中に胃痛が出現した場合は、自己判断で中止せず、必ず処方した医師に相談してください。
対処法:受診時にお薬手帳を持参し、服用している全ての薬(市販薬・サプリメント含む)を医師に伝えましょう。
胃が痛い原因となる疾患:見逃せない病気
胃の痛みは様々な疾患のサインです。中には命に関わる重大な病気が隠れていることもありますので、症状が続く場合は必ず専門医の診察を受けましょう。
胃がん
日本人に最も多いがんの一つが胃がんです。早期の胃がんはほとんど無症状であることが特徴で、進行してから以下のような症状が現れます:
- 持続する胃の痛みや不快感
- 食欲不振、体重減少
- 食後の膨満感
- 吐き気、嘔吐
- 黒い便(タール便)
胃がんの最大のリスク因子はピロリ菌感染です。ピロリ菌による慢性胃炎が長年続くことで、胃の粘膜が萎縮し(萎縮性胃炎)、がん化のリスクが高まります。
重要:胃がんは胃カメラ検査でしか確定診断できません。特に以下に該当する方は定期的な胃カメラをお勧めします:
- 40歳以上の方
- ピロリ菌に感染している、または除菌した方
- 家族に胃がんの方がいる
- 喫煙習慣がある
- 塩分の多い食事を好む
急性胃炎・慢性胃炎
急性胃炎は、暴飲暴食、ストレス、薬剤、アルコールなどが原因で急激に胃粘膜に炎症が起こる状態です。症状は:
- 突然の胃痛(キリキリ、ズキズキ)
- 吐き気、嘔吐
- 食欲不振
- 時に吐血や下血
慢性胃炎は、ピロリ菌感染が主な原因で、長期間にわたり胃粘膜の炎症が続く状態です。症状は急性胃炎より軽度ですが、放置すると萎縮性胃炎に進行し、胃がんのリスクが高まります。
近年、アニサキスという寄生虫による急性胃炎も注目されています。生の魚介類(特にサバ、イカ、サンマ)を食べた数時間後に激しい胃痛が起こる場合は、アニサキスを疑います。胃カメラで虫体を確認・除去することで速やかに症状が改善します。
刺身や寿司を食べた後に激しい腹痛が起こった場合は、早めに消化器内科を受診しましょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が深くえぐれた状態を潰瘍といいます。主な原因はピロリ菌感染と鎮痛剤(NSAIDs)の長期使用です。
症状の特徴:
- 胃潰瘍:食後に痛みが強くなる傾向
- 十二指腸潰瘍:空腹時や夜間に痛みが強くなり、食事で軽減する傾向
- みぞおちのズキズキした痛み
- 胸やけ、胃もたれ
- 吐血や黒い便(出血を伴う場合)
潰瘍から出血すると貧血になり、穿孔(穴が開く)すると激痛と腹膜炎を起こし、緊急手術が必要になることもあります。
治療:胃酸分泌抑制薬(PPI、P-CAB)の服用が基本です。ピロリ菌陽性の場合は除菌治療を行います。NSAIDsが原因の場合は、可能であれば中止または他の薬剤への変更を検討します。
市販薬で症状が改善しない場合は、潰瘍の可能性がありますので、必ず医療機関を受診してください。
逆流性食道炎(GERD・胃食道逆流症)
胃酸が食道に逆流することで、食道粘膜に炎症が起こる疾患です。近年、日本でも患者数が急増しています。
主な症状:
- 胸やけ(胸の真ん中が焼けるような感じ)
- 呑酸(酸っぱい液体が口まで上がってくる)
- みぞおちの痛み
- 喉の違和感、慢性的な咳
- 食後や就寝時に症状が悪化
原因:
- 下部食道括約筋(胃と食道の境界)の機能低下
- 肥満(お腹の脂肪が胃を圧迫)
- 加齢
- 食道裂孔ヘルニア
- 脂肪の多い食事、過食
- 飲酒、喫煙
逆流性食道炎を放置すると、食道潰瘍やバレット食道(食道がんのリスクが高まる状態)に進行する可能性があります。
治療:胃酸分泌抑制薬が非常に効果的です。生活習慣の改善(減量、食事内容の見直し、就寝前の食事を避ける、上半身を高くして寝るなど)も重要です。
参考:日本消化器病学会
機能性ディスペプシア(FD)
胃カメラなどの検査で明らかな異常(胃潰瘍、胃がんなど)が見つからないにもかかわらず、慢性的に胃の症状が続く状態を機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)といいます。
主な症状:
- 食後のもたれ感
- 早期満腹感(少し食べるとすぐお腹がいっぱいになる)
- みぞおちの痛み
- みぞおちの灼熱感
日本消化器病学会の「機能性ディスペプシアガイド2023」によれば、健康診断受診者の11〜17%、病院受診者の45〜53%にFDが見つかるとされており、非常にありふれた疾患です。
原因(複数の要因が関与):
- 胃の運動機能障害(胃の動きが悪い、食べ物が胃に停滞する)
- 胃の知覚過敏(少しの刺激で痛みを感じやすい)
- 心理的要因(ストレス、不安、うつ)
- 胃酸過多
- 微小な炎症
- ピロリ菌感染
治療:まずピロリ菌検査を行い、陽性なら除菌します。その後、症状に応じて以下の薬を使い分けます:
- 胃酸分泌抑制薬(PPI、H2ブロッカー)
- 消化管運動機能改善薬(アコチアミド)
- 漢方薬(六君子湯など)
- 抗不安薬・抗うつ薬(心理的要因が強い場合)
FDは「検査で異常がない=大した病気ではない」と思われがちですが、患者さんのQOL(生活の質)を著しく低下させる疾患です。症状が続く場合は、消化器専門医に相談しましょう。
胃以外の疾患(鑑別が必要な病気)
「胃が痛い」と感じても、実は胃以外の臓器に原因があることも少なくありません。特に以下の疾患は見逃されやすいため注意が必要です:
胆石症・胆嚢炎:
- 右上腹部〜みぞおちの痛み
- 脂っこい食事の後に痛みが強くなる
- 背中や右肩に痛みが放散
- 発熱を伴うことがある
急性膵炎:
- 上腹部の激痛(背中に突き抜けるような痛み)
- 吐き気、嘔吐
- アルコール多飲や胆石が原因
- 緊急治療が必要
心筋梗塞・狭心症:
- みぞおち〜胸の痛み
- 冷や汗、息苦しさを伴う
- 特に高齢者や糖尿病患者では「胃が痛い」と訴えることがある
- 命に関わるため、疑われる場合は直ちに救急受診
大腸疾患(便秘、過敏性腸症候群、大腸がんなど):
- 便秘がひどいと上腹部にも痛みが広がる
- 腹部膨満感、お腹の張り
- 排便後に症状が改善する
女性特有の疾患:
- 妊娠初期のつわり
- 生理痛(月経困難症)
- 子宮内膜症
- 卵巣嚢腫の茎捻転(激痛、緊急手術が必要)
当院では、消化器内科だけでなく一般内科・肝臓内科の診療も行っており、腹部超音波検査で胆嚢・膵臓・肝臓の評価も可能です。必要に応じて他科への紹介も速やかに行いますので、安心してご相談ください。
胃が痛い時の市販薬:選び方と注意点
軽度の胃痛であれば、市販の胃腸薬で様子を見ることも選択肢の一つです。ただし、市販薬はあくまで対症療法であり、根本的な原因を治療するものではありません。
市販の胃腸薬の種類と選び方
市販の胃腸薬は、その作用機序によっていくつかのタイプに分類されます。症状に合ったタイプを選ぶことが重要です。
①胃酸分泌抑制薬(H2ブロッカー)
適応症状:キリキリした胃痛、胸やけ、胃酸過多
代表的な商品:ガスター10、ガストール、アシノンZなど
特徴:胃酸の分泌を元から抑える作用があり、胃痛や胸やけに効果的です。ただし、第1類医薬品に分類されるものは薬剤師の対面販売が必要です。
注意点:症状を一時的に抑えるだけで、胃がんなどの重大な疾患を見逃す可能性があるため、2週間以上続けて使用する場合は医師に相談してください。
②制酸薬
適応症状:胃痛、胸やけ、胃酸過多
代表的な商品:太田胃散、パンシロン、サクロンなど
特徴:すでに分泌された胃酸を中和する作用があります。即効性がありますが、効果の持続時間は短めです。
③消化酵素薬
適応症状:食べ過ぎ、消化不良、胃もたれ
代表的な商品:新ビオフェルミンS、太田胃散A、エビオス錠など
特徴:タンパク質、脂質、炭水化物などの消化を助ける酵素が含まれています。食後の胃もたれに効果的です。
④粘膜保護・修復薬
適応症状:胃の不快感、弱った胃
代表的な商品:セルベール、キャベジンなど
特徴:胃粘膜を保護し、荒れた粘膜の修復を促進します。
⑤健胃薬(漢方・生薬配合)
適応症状:食欲不振、胃の不快感、複合的な胃の症状
代表的な商品:太田胃散(生薬配合)、大正漢方胃腸薬、六君子湯など
特徴:生薬の香りや苦みで胃の働きを活発にします。胃の運動機能が低下している場合に適しています。
市販薬を使う際の重要な注意点
- 1週間以上服用しても改善しない場合は受診:市販薬で症状が隠れているだけで、重大な病気が進行している可能性があります
- 妊娠中・授乳中の方:自己判断で市販薬を使用せず、必ず医師・薬剤師に相談してください
- 他の薬を服用中の方:飲み合わせに問題がないか、薬剤師に確認しましょう
- 高齢者:腎機能や肝機能が低下していることがあるため、薬の選択に注意が必要です
- 生理前・生理中の女性:ホルモンバランスの影響で胃の症状が出ることがあります。婦人科疾患の可能性も考慮しましょう
- 鎮痛剤との併用:ロキソニンなどのNSAIDsは胃を荒らすため、胃薬と一緒に服用する方がいますが、根本的な解決にはなりません
参考:厚生労働省 医薬品情報
市販薬で対処してよいケースと受診すべきケース
市販薬で様子を見てもよいケース:
- 食べ過ぎ・飲み過ぎによる一時的な胃もたれ
- 軽度の胃痛で、市販薬で2〜3日で改善する
- ストレスによる一時的な胃の不快感
すぐに医療機関を受診すべきケース:
- 市販薬を1週間服用しても改善しない
- 痛みが日に日に強くなる
- 体重減少、食欲不振を伴う
- 吐血、黒い便がある
- 40歳以上で初めて胃の症状が出た
- 家族に胃がんの方がいる
- ピロリ菌感染歴がある
和光市周辺で消化器専門の医療機関をお探しの方へ:当院では、消化器病専門医・内視鏡専門医による診察と、苦痛の少ない胃カメラ検査を提供しています。市販薬で改善しない胃の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
胃が痛い時の検査方法:胃カメラ検査について
胃痛の原因を正確に診断するためには、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)が最も有効です。
胃カメラ検査でわかること
- 胃がん、食道がんの有無

- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍の有無と程度
- 逆流性食道炎の程度
- 慢性胃炎、萎縮性胃炎の有無
- ピロリ菌感染の可能性(組織検査で確定診断)
- アニサキス症(虫体を確認・除去可能)
- 胃ポリープの有無
当院の胃カメラ検査の特徴
- 鎮静剤使用可能:ご希望に応じて、眠っているような状態で楽に検査を受けられます
- 経鼻内視鏡も選択可能:鼻から挿入する細いカメラで、嘔吐反射が少ない
- 当日結果説明:検査後すぐに画像を見ながら結果を説明します
- 土曜日も検査可能:平日お忙しい方も受診しやすい体制
- 駅近で通いやすい:和光市駅から徒歩圏内
- 豊富な実績:消化器内視鏡専門医による丁寧な検査
その他の検査
胃以外の臓器に原因がある可能性がある場合は、以下の検査も行います:
- 腹部超音波検査(エコー):肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓などを評価。胆石や膵炎などの診断に有用
- 血液検査:貧血、炎症反応、肝機能、膵酵素などをチェック
- ピロリ菌検査:尿素呼気試験、便中抗原検査、血液抗体検査など
- 腹部CT検査:必要に応じて連携医療機関にご紹介
和光市で胃の痛みにお悩みの方、市販薬では改善しない症状がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。消化器専門医が丁寧に診察し、適切な検査・治療をご提案いたします。
胃が痛い時の治療方法
胃痛の治療は、原因となる疾患によって大きく異なります。正確な診断に基づいた適切な治療を受けることが重要です。
薬物療法(内服治療)
多くの胃の疾患は、お薬による治療が基本となります。主に使用される薬剤は以下の通りです:
胃酸分泌抑制薬
PPI(プロトンポンプ阻害薬):オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾールなど
P-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー):ボノプラザン(タケキャブ)
H2ブロッカー:ファモチジン、ラニチジンなど
逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシアなど、幅広い疾患に使用されます。近年は、P-CABが強力かつ速効性があるため、第一選択薬として使われることが増えています。
粘膜保護薬
レバミピド、スクラルファート、エカベトナトリウムなど
胃粘膜を保護し、修復を促進します。胃酸分泌抑制薬と併用することが多いです。
消化管運動機能改善薬
アコチアミド(アコファイド)、モサプリド、ドンペリドンなど
胃の動きを改善し、食べ物の停滞を解消します。機能性ディスペプシアの治療に特に有効です。
漢方薬
六君子湯、半夏瀉心湯、安中散など
胃の働きを整え、ストレスによる症状にも効果が期待できます。西洋薬との併用も可能です。
ピロリ菌除菌薬
2種類の抗生物質+胃酸分泌抑制薬を1週間服用
ピロリ菌陽性の胃炎、潰瘍の場合は除菌治療が根本的な治療となります。
生活習慣の改善
薬物療法と並行して、以下のような生活習慣の改善も非常に重要です:
- 食事:規則正しい時間に、ゆっくりよく噛んで食べる。腹八分目を心がける
- 食事内容:脂っこいもの、刺激物、カフェイン、アルコールを控える
- ストレス管理:十分な睡眠、適度な運動、リラクゼーション
- 体重管理:肥満は逆流性食道炎のリスク因子
- 禁煙:喫煙は胃の血流を悪化させ、潰瘍の治癒を遅らせる
- 姿勢:食後すぐに横にならない。就寝時は上半身をやや高くする
治療のポイント
胃痛の治療において重要なのは、症状に合わせて薬を調整していくことです。一度の処方で完全に症状がコントロールされないこともありますので、数回の受診で徐々に最適な治療法を見つけていくことが大切です。
また、妊娠中・授乳中の女性の場合は、使用できる薬剤に制限がありますので、必ず受診時にその旨をお伝えください。
当院では、患者さん一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせて、きめ細やかな治療計画を立てています。胃の症状でお困りの方は、根気よく治療を続けていただくことをお勧めします。
よくある質問(FAQ)
Q. 胃が痛い時、何科を受診すればよいですか?
A. 消化器内科または胃腸科を受診することをお勧めします。一般内科でも診察は可能ですが、胃カメラ検査など専門的な検査が必要になることが多いため、初めから消化器専門の医療機関を選ぶとスムーズです。和光市駅周辺には消化器専門医がいるクリニックがありますので、ご活用ください。
Q. 市販の胃薬はどれくらいの期間飲んでもよいですか?
A. 一般的には1週間が目安です。それ以上服用しても症状が改善しない場合は、重大な疾患が隠れている可能性がありますので、必ず医療機関を受診してください。特にH2ブロッカー(ガスター10など)は、長期使用により胃がんなどの症状を隠してしまうリスクがあるため注意が必要です。
Q. 空腹時に胃が痛むのですが、何が原因でしょうか?
A. 空腹時の胃痛は、十二指腸潰瘍の典型的な症状です。また、胃酸過多や機能性ディスペプシアでも同様の症状が出ることがあります。食事をすると症状が改善する場合は、特に十二指腸潰瘍の可能性が高くなります。放置すると出血や穿孔のリスクがありますので、早めに消化器内科を受診しましょう。
Q. 食後に必ず胃が痛くなります。何が考えられますか?
A. 食後の胃痛は、胃潰瘍、慢性胃炎、逆流性食道炎、機能性ディスペプシアなどで見られます。また、胆石症でも脂肪の多い食事の後に痛みが出ることがあります。食事内容(脂っこいもの、刺激物など)との関連を観察し、症状が続く場合は胃カメラ検査を受けることをお勧めします。
Q. 胃カメラ検査は痛いですか?苦しくないですか?
A. 当院では、鎮静剤を使用した胃カメラ検査を行っています。鎮静剤により、ウトウトと眠っているような状態で検査を受けられますので、苦痛はほとんどありません。また、鼻から挿入する経鼻内視鏡も選択可能で、こちらは嘔吐反射が少ないのが特徴です。検査時間は5〜10分程度です。
Q. ピロリ菌の検査はどのように行いますか?費用はどのくらいですか?
A. ピロリ菌の検査にはいくつかの方法があります。保険診療でピロリ菌検査を受けるには、まず胃カメラ検査で胃炎などの所見を確認する必要があります。その後、尿素呼気試験、便中抗原検査、血液抗体検査、胃カメラ時の組織検査などで診断します。保険適用の場合、3割負担で数百円〜数千円程度です。陽性の場合は除菌治療も保険適用となります。
Q. ストレスで胃が痛くなることはありますか?
A. はい、ストレスは胃痛の最も多い原因の一つです。ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、胃酸の分泌過多や胃の運動機能低下が起こり、痛みや不快感が生じます。機能性ディスペプシアの主な原因でもあります。ストレス管理、十分な睡眠、適度な運動などの生活習慣改善が重要です。症状が強い場合は、薬物療法も有効です。
Q. 妊娠中ですが、胃薬を飲んでも大丈夫ですか?
A. 妊娠中は使用できる薬剤に制限があります。市販薬を自己判断で服用せず、必ず産婦人科医または消化器内科医に相談してください。妊娠初期はつわりによる吐き気や胃の不快感が多く見られます。安全に使用できる薬もありますので、症状がつらい場合は我慢せず相談しましょう。
Q. 胃痛と一緒に背中も痛いのですが、何が考えられますか?
A. 胃痛に加えて背中の痛みがある場合、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の穿孔、急性膵炎、胆石症などの可能性があります。特に急性膵炎は、上腹部から背中に突き抜けるような激痛が特徴で、緊急治療が必要です。背中の痛みを伴う場合は、早めに医療機関を受診してください。
Q. 黒い便が出たのですが、これは危険ですか?
A. 黒いタール状の便(タール便)は、上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの出血を示す重要なサインです。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどによる出血の可能性があります。直ちに医療機関を受診してください。出血が続くと貧血が進行し、ショック状態になることもあります。
Q. 胃カメラ検査の結果、異常なしと言われましたが、まだ症状があります。どうすればよいですか?
A. 胃カメラで異常が見つからない場合、機能性ディスペプシアの可能性が高いです。これは胃の器質的な異常ではなく、機能的な問題(運動機能低下、知覚過敏、ストレスなど)により症状が出る疾患です。消化管運動機能改善薬、漢方薬、胃酸分泌抑制薬などが有効です。また、生活習慣の改善も重要です。症状が続く場合は、治療法を調整していきますので、引き続き受診してください。
Q. 胃痛の予防方法はありますか?
A. 胃痛の予防には以下のポイントが重要です:①規則正しい食生活(暴飲暴食を避ける)、②ストレス管理、③十分な睡眠、④禁煙、⑤アルコールを控える、⑥刺激物や脂っこい食事を控える、⑦ピロリ菌陽性の場合は除菌する、⑧鎮痛剤の長期使用を避ける、⑨定期的な健康診断・胃カメラ検査(特に40歳以上)。これらを心がけることで、多くの胃の疾患を予防できます。
まとめ:胃が痛い時は早めの受診を
胃の痛みは、日常的によくある症状ですが、その背景には様々な原因が隠れています。軽度のストレスや食べ過ぎによる一時的なものから、胃がんのような重大な疾患まで、可能性は多岐にわたります。
市販薬で1週間以上改善しない場合、症状が日に日に悪化する場合、吐血や黒い便などの危険な症状がある場合は、迷わず消化器専門の医療機関を受診してください。
和光市周辺で胃の症状にお悩みの方は、消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医が在籍する当院にご相談ください。丁寧な問診と適切な検査により、正確な診断と効果的な治療を提供いたします。
胃カメラ検査は、鎮静剤を使用することで苦痛なく受けられます。土曜日も検査可能で、和光市駅から近くアクセスも便利です。些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
皆様の健康な胃を守るため、スタッフ一同、全力でサポートいたします。
監修医師

東長崎駅前内科クリニック 院長
吉良文孝
消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、肝臓学会専門医、内科学会認定医として、これまで多数の消化器疾患の診療に携わってきました。患者さん一人ひとりに寄り添い、丁寧でわかりやすい医療を提供することを心がけています。
資格
日本内科学会認定 認定内科医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本消化管学会認定 胃腸科指導医
日本糖尿病学会
日本肥満学会
【医療広告に関する注記】本記事の内容は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断や治療を約束するものではありません。症状や治療効果には個人差があります。気になる症状がある場合は、必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けてください。
【更新日】2026年2月時点の医学情報に基づいて作成しています。
【参考文献】
・日本消化器病学会「機能性ディスペプシアガイド2023」
・日本消化器病学会「機能性消化管疾患診療ガイドライン2021」
・国立がん研究センター がん情報サービス
・日本消化器内視鏡学会
・厚生労働省 医薬品情報













