「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院」院長の小幡です。
本日は胃下垂のお話です。
食後に下腹部がぽっこりしてしまいおなかが張ったりもたれたり、むかむかすることはありませんか。
これらの症状は胃下垂が原因と思われている方は意外に多いのですが、実はまったく関係がなく病的な胃の形態異常ではないのです。
むしろバリウム検査で胃下垂と診断された方は、そうでない方と比較して肥満が少なかったりコレステロールが低い傾向があり生活習慣病のリスクが少ないといわれています。
ではなぜ食後にもたれたり、おなかが張るのかというと主に3つの原因が考えられます。
1つ目は機能性ディスペプシア(自律神経の乱れから起きる胃腸の運動機能低下、知覚過敏などが原因)
2つ目は瀑状胃(胃の一部が背中側に折れ曲がる形態異常)
そして最後は以前にお話ししたSIBO(小腸内細菌増殖症)です。
機能性ディスペプシアは胃カメラで器質的な異常がないことで診断され、アコチアミドという治療薬があります。また近年では漢方薬の有用性も報告され、私の外来でも積極的に処方をしています。
瀑状胃は日本人の2割程度にみられ、胃カメラを行うことで診断できます。瀑状胃は食後の体位変換(左側臥位→うつ伏せ→右側臥位)により食べ物の消化と移動を助けることができます。
SIBOに関してはぜひ5月11日のブログをご参照頂ければと思います。
自分は「胃下垂」だから治らないと諦めている方や、長年上記のような症状で悩んでいる方はぜひ一度外来でご相談ください。
著者
資格
日本内科学会認定 総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会認定 内視鏡専門医
日本肝臓学会認定 肝臓専門医
日本ヘリコバクター学会認定 ヘリコバクターピロリ感染症認定医
埼玉県難病指定医
経歴
平成20年 | 日本大学 卒業 |
---|---|
平成20年 | 東京医科歯科大学病院 |
平成22年 | 東京慈恵会医科大学付属病院 |
令和元年 | 吉祥寺南病院 消化器内科医長 |
令和2年 | 医療法人社団おなか会 おなかクリニック |
令和5年 | さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック和光市駅前院 院長 |
当院は和光市・朝霞市・志木市を中心に埼玉全域の方に、生活習慣病(高脂血症、糖尿病、高血圧)、消化器内科診察(胃腸科)、肝臓内科診察(脂肪肝)、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を提供します。
有楽町線・東武東上線・副都心線の和光市駅南口駅徒歩1分の立地になります。
池袋などの豊島区や練馬区・板橋区からもアクセスがよい立地になりますので、広い範囲の方に当院の医療を提供いたします。
当院は和光市・朝霞市・志木市を中心に埼玉全域の方に、生活習慣病(高脂血症、糖尿病、高血圧)、消化器内科診察(胃腸科)、肝臓内科診察(脂肪肝)、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を提供します。
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