ブログ

麻疹(はしか)の抗体検査について

local_offerワクチン内科疾患

皆様こんにちは!
最近急に暖かくなって、着るものにも戸惑われる方も多いのではないでしょうか?
例年より遅めではありますが桜も咲いて、いよいよ春の陽気ですね!
寒暖差の激しい時期でもありますから、ご自愛くださいませ!

さて、本日のテーマは麻しん(はしか)です。
ニュースでも取り上げられておりましたから、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

麻しん(はしか)はインフルエンザや新型コロナと同じくウィルスによる感染症です。
今でこそワクチンで予防ができるようになりましたが、それ以前では死亡者も多く見られた怖い感染症です。

現代でも、インフルエンザのように治療薬が確率されておらず、ワクチンでの予防が最善と言えます。
ところが、ここ最近のニュースでの認知度に伴い、なんとワクチンが供給不足となりつつあります。当院でも、現在ワクチンの在庫の確保が難しい状況にあります。

ではどうすれば良いのか?
その答えとして、抗体価の確認をおすすめします。

抗体価とは何か?
突然難しい単語を言われても戸惑ってしまいますよね。
簡単に申し上げますと、抗体価とは免疫力、つまり麻しん(はしか)にかかりにくいか、かかってもウィルスと自分の体が戦えるかを見る指標です。

そもそもなぜワクチンを打つのかというと、ワクチンを打つと抗体価が上がる→免疫ができる、という仕組みなのです。
ウィルスの治療薬はウィルスを殺すものですが、ワクチンは自分の体がウィルスに対抗できるようにするものなのです。
麻しん(はしか)への治療薬が無い今、自分の体が麻しん(はしか)に対抗できるようにするということですね。

実は日本では、子供の頃に麻しん(はしか)のワクチンを打っておられる方も多いです。
また、一度麻しん(はしか)に罹って抗体を獲得しておられる方もいます。
そういった方は、すでに麻しん(はしか)に対抗できるほどの抗体価をお持ちでいらっしゃるので、ワクチンを追加で打たなくとも大丈夫だよ、ということになります。

ところが、やはりワクチンを昔打っていても、一度麻しん(はしか)に罹っていても、抗体価が不十分という方はいらっしゃいます。
また、世代によってワクチンを一度しか打っていないため、もう一度のワクチン接種が必要な方もいらっしゃいます。
そのため、まずは採血で抗体価を調べる、という方法をおすすめしています。

抗体価が足りないと分かった場合は、当院でもワクチンを確保できしだい接種させていただければと思います。
ワクチンの確保が難しい状況ですが、確保できしだいご案内させていただきます。

暮らしのタネ様より世代ごとの接種状況をまとめた表をお借りしましたのでよろしければご参照ください。



皆様が安心して生活できるようにお手伝いできれば幸いです。
このブログをご覧になった方は、ぜひ一度ご検討ください。
皆様が健やかに過ごされますように。

関連記事

今こそ知りたい!脂質異常症について

今こそ生活習慣病対策!

本当は怖い!高血圧放置のリスク

胃カメラの対象となる症状とは?胃がキリキリ痛いなど

10月からインフルエンザワクチン接種始まります!

keyboard_arrow_up