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胃カメラはどれくらいのペースで実施するのがよいの?

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胃カメラの検査頻度について

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、胃や食道、十二指腸の状態を詳しく観察するための重要な検査です。
頻度は個人の健康状態やリスク要因によって異なりますが、以下のようなケースごとに推奨される頻度を解説します。

1. 過去に胃の検査を実施されていて異常がないと言われている場合で且つ症状のない場合

健康診断目的になるかと思います。
胃カメラを健康診断の一環として行う場合、2年に1回の検査が推奨されます。

2.その他2年に1回の胃カメラ検査で問題の無い場合

 以下の所見のみの方で症状がない場合も2年に1回の胃カメラ検査で問題ないケースが多いです

  • 胃底腺ポリープ
  • 表層性胃炎
  • びらん性胃炎
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 軽度の逆流性食道炎 など

 

3. ヘリコバクター・ピロリ菌感染者および感染既往(除菌後)の場合

ピロリ菌感染者は、胃がんや慢性胃炎のリスクが高いため、ピロリ菌除菌後でも定期的な検査が必要です。
除菌後も胃がんが発生することが有ります。
通常は1年ごとの検査が推奨されます。除菌後も胃がんのリスクが完全にゼロになるわけではないため、専門医の指示に従って検査スケジュールを立てましょう。

4.その他1年に1回の胃カメラ検査をおすすめする場合

以下の所見の方も1年に1回の胃カメラ検査をお勧めしています

  • 萎縮性胃炎
  • 胃粘膜下腫瘍
  • 食道粘膜下腫瘍
  • バレット食道
  • 重度の逆流性食道炎 など

5. 症状がある場合

胃痛や胸やけ、吐き気、食欲不振、黒色便などの症状がある場合は、症状が出るたびに胃カメラ検査を検討する必要があります。
状況によって判断が異なるので受診をお勧めします。これにより、胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんといった疾患の早期発見につながります。

喫煙や飲酒などで食道全体の炎症が強い方は食道がんのリスクが高いので半年に1回の胃カメラをお勧めすることが有ります。

また胃潰瘍の治療経過や重度の食道炎の治療経過、生検の再検査目的で藩士以内に再検査をお願いする事もありますので、主治医の指示に従ってください。

 

胃カメラを定期的に行う重要性

胃カメラは、胃がんや胃潰瘍、逆流性食道炎といった疾患の早期発見・早期治療を可能にするだけでなく、ピロリ菌感染の有無や胃の健康状態を評価するのに最適な検査です。特に胃がんは初期段階では症状がほとんど現れないため、定期的な検査が非常に重要です。

まとめ

胃カメラの検査頻度は、健康状態やリスク因子によって異なりますが、基本的には以下を目安にすると良いでしょう:

  • 異常ない方の健康診断目的:2年に1回
  • ピロリ菌除菌後:1年に1回
  • 症状がある場合:症状ごとに検査検討
  • 胃がん・食道がんリスクが高い人:半年~1年に1回

自分に最適な検査頻度を把握するためには、医師との相談が必要不可欠です。
気になる症状やリスク因子がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

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