こんにちは!健康診断でよくある「肝臓の数値」「肝機能異常」の正体と対策を見てみましょう。
肝臓の数値が高いと言われたら?
いわゆる「肝臓の数値」と言われるものは主に
AST(GOT)
ALT(GPT)
γーGTP
の3つがあるかと思います。これらは肝細胞や胆管にある酵素で、通常の状態でも血中にある程度存在しています。
しかし、何らかの原因で肝細胞などが壊れると、血中に過剰に増えるため、肝機能の異常を調べる基準となるのです。
数値が上昇する原因として、生活習慣だけでなく様々な要因が考えられますので、まずは医師にご相談を!
食生活の改善や運動、場合によっては投薬を併用する場合もございます。
また、生活習慣以外にも、お酒、サプリメント、ウイルス感染、内服薬などでも数値が上昇する場合もありますので、安易に生活習慣と決めつけるのも危険です。
脂肪肝の場合
もし、単純な脂肪肝と診断された場合は、まずはダイエットが必要になります。
生活習慣の指導のみとなりますので、まずは慌てず節制・運動・禁酒を実施しましょう!
肝臓の検査とは?
当院で行える検査としては
・血液検査
・腹部超音波(エコー)検査
・フィブロスキャン検査
の3つが主な検査です。
血液検査は血中のAST(GOT)、ALT(GPT)、γーGTPなどを計測し、腹部超音波検査では、実際に肝臓や胆のう、すい臓、腎臓などがどのような状態なのかを超音波によって観察します。
フィブロスキャン検査はクリニックレベルではとても珍しい検査で、肝臓の脂肪量や硬さを測定することが出来ます。
腹部超音波検査前にはお食事は6時間、飲水は4時間程度開けておいて頂けると、よりクリアな検査が出来ますのでご協力お願いいたします。
また、直近で健康診断を受けられている場合は結果をお持ちいただき、それによって検査を行うかの判断材料になります。
検査のペースは?
検査をどのくらいのペースで行うかは、患者様の状態によりまちまちです。
腹部超音波の経過観察は、定期的に腹部超音波検査を行って経過を見る場合や、CTやMRIを併用して行う場合もあります。
脂肪肝や胆のうポリープは年1回はエコー検査を!
血液検査は主に3か月~1年ごとの検査をお願いしています。検査のペースについては外来でご相談下さい。
検査ご希望の方は
腹部超音波検査は、当院の予約ページ専用の予約項目がございます。こちらから「超音波」の項目を選択してください
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